服部昇大復活に拍手しラブアレルゲン終了に泣く、他
- 作者: 服部昇大
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/03/02
- メディア: コミック
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ヒーローショーでコテンパンにやられる悪役、の清貧コメディー。悪役こそが心が優しい、というのは、まさしく少年誌に載せられるべき深い題材ではなかろうかね。まあ悪役というよりは、切なさ漂うやられ役なんだけど。
正義のヒーローともてはやされる彼女も、実は不正によって得たその正統性に負い目持ってたりして、誰しも弱いとこあるんだよね、というのが共感できる。ちょいちょい登場人物の意図が見えないとこもあったけど(ページ不足のため説明不足?)、全体として皆心根の優しい、ハートフル系だった。
オマケ漫画もかわいい。
- 作者: あかほりさとる,桂遊生丸
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2012/04/27
- メディア: コミック
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- 「猫オヤジ」芝本ノキコ。モーニング公式サイト - 『猫オヤジ ~僕と猫の微妙な日常~』作品情報
猫が主人公にはただのおっさんの姿に見えるという話、これモーニング・ツーに載ってた作品なんだけど、もう終わったん…?情報が…ない…
Fate/Zero (2) (角川コミックス・エース 345-4)
- 作者: 真じろう,虚淵玄(ニトロプラス)/TYPE‐MOON
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/10/01
- メディア: コミック
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流行り物を読もうとしたやつ。そんな暗くもグロくもなく、ギャグも混ぜつつ。序盤だからなのか?
- 作者: 田邊剛
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2011/08/11
- メディア: コミック
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五輪も終盤、夏休み読書(1、女性向)
「オトコの花道」笠井あゆみ
芥川に落書き。美麗に描き込まれすぎて目が滑る!このギャグノリは好き。絵柄とのギャップが半端ない。
[rakuten:hmvjapan:11109988:image]
「葉ツ恋ノ記」吹屋フロ
ツーブロックイケメンの脇役が後半主役に。英国から平安まで歴史横断も含め、伊藤悠とか彷彿させる画力・構成力の凄さ。この上手さ…一般誌で描いて売れてほしい!!
「この欲望的な手の早さ」ミズノ内木
あーペンネームがスポーツメーカーなんだ!絵柄はいろいろ、話もいろいろ。華族の使用人がストイックに耐えてた話↑がとてもよかった。あと顔射のよさが初めて理解できた(…。
「はやにえの恋」文善やよひ
暗く、土着の、人食い蛇との異種婚姻?譚。じっとりしててとってもよかった。一枚絵が絵になるー。
「三度目の正直」ウノハナ。
角髪(みずら)BLという目の付け所が斬新な話もありつつ、すっきりした線太目な絵が同人のときから好きでした。
「Vassalord. 6」黒乃奈々絵。クリムトー
(BL)三角社ぴえ「どうにかした日」死んだように生きてたのに
- 作者: 三角社ぴえ
- 出版社/メーカー: シリカ編集部
- 発売日: 2011/10/03
- メディア: コミック
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離婚して生活も荒れ、ただ食って仕事してという、目の死んで腹の出たブルーカラーの熊さんが、美人のエリート部長(この年で部長とは若い!)と酒の弾みでセックスしてだんだん近づいたような気もしたけど実は結局手の届かぬ人だったという。
公園でキャッチボールで遊ぶ子供のように/いずれどちらかがボールを投げる手を止めて/別々の家へと帰るような一時の戯れだったのだ
このモノローグが悲しい。
でも、それでも諦めるの嫌で、それでも迷惑かけるのも嫌だから、これっきりにします、と言うシーンで泣いた。その後の展開にさらに泣き。いやハッピーエンドだけど。
人ってひとりでは寂しいんだよね、部長も愛する妹が結婚して落ち込んでたところだったし。お互い性格はまっとうだけど、どこか生きる力が削がれてたのを、最後には夢みたいなのを口にするまでになる、ゆるやかな快復の物語であった。いいもの読んだわ。
絵柄はえっ…と思うほど個性的。だけど味があってひかれるところがある。
復活トライアルライドとかダァアーリィーン!バカテスまで
- 「バカとテストと召喚獣」夢唄、まったくモー助。
バカテス。絵がかわいいなー。小説読んだことないけど挿絵よりかわいげ。話は設定わかってる前提で進むからやや不親切なつくりだけど、カタストロフィなき小規模な戦闘ルールを視覚化しえたのは何気に凄いのでは。
三流週刊誌記者と小学生女子コンビと謎の男。謎の男=片面男とは、一体何なのか?という導入部分の1巻。もう2巻出てるんだよね。
主人公以外の登場人物のこと信じきれない(いつ殺られるか分からない)、窮鼠猫を噛む的なやけくその明るさ、殺伐井田節というか独特のセンスもありつつ、こういうシーンもありつつ。
バンチ掲載時に載ってたオマケページ、一分間だけ、群馬を語る。意外とためになるような気も。高崎大観音が…いま動く…!高崎といえば県庁所在地より栄えてるっていうのをこれで読んで知った。一回行ってみたいな北関東。
- 「原作さん」一條マサヒデ、藤本たみこ。
一條氏画
藤本氏画
この表紙のデザイン、セロテープで家族のシーンをつなげてあるんだね。モノクロによく合ってる。
08〜11年の一條家の日常物語。そうとう作画がいやだったらしく、途中から奥さん画になってる。シュール感が減ってかわいらしさがアップ。子育て漫画らしくはじめは難語喋ってた三男もだいぶ大きく。くすり、よりはニヤリの子育てエッセイ的。
こうやってだいぶ間が空いても再連載できるっていうのは、やっぱ人気あったんだなー。それぞれの人間に来し方のドラマがあって、単純競馬漫画でないとこが面白い。
- 「地球侵略!コルレオニス」木村聡。
もうだいぶ前に買ってたのに感想書かずに置いてあった…。ちょっと硬い感じの描線がうまい。メカは全く分からないけど、一から設定を考えるんだから凄いな。人間はドジぶりやヘタレぶりを強調した感じで、かわいいSFラブコメとして読んだ。伏線もっとふくらませられたろうになー、と1巻完結のやや無念を思う。次作に超期待!!
年度末・BL10冊今さらのまとめ、同人など
「見栄張りあってすれ違い」ゆくえ萌葱。
全体にコメディ調で楽しく読めた。昔なじみの二人と、会社内の二人の話。いやしかし、お見合いの話あるんだーと言ったら、頬張られてキスされてけじめつけろと言われたら、どう考えても自分への告白だと思うよね…?目の書き込みがなくて黒点なところが好き。カバー裏も笑いに徹してておもろい。ぎんたまとにんたまの方。表紙の人もそのように見えてくるような。
「要するに好き!」 越谷みなみ。
ウェブでちょっと怖い話書いてる人だよね?見覚えが。甘いはずがどことなくにじみ出る鬼畜感、ヤンデレ感…不穏な空気は持ち味か。ケーキ屋さんと常連リーマンの話がほのぼので救われた気がする。
「どうしても触れたくない」ヨネダコウ。
シーリアス!シーリアス!シリアス派傑作との呼び声高い本作。暗い過去持った同士が、優しくしたいのに傷つけてる、なんでこうなってしまう…っていうのに心打たれる。シリアスが得意、得意と言うと語弊あるかもだけど、感情の針をそっちに振りたい作者さんなのだと思った。gttt出してくれたら絶対買います!→買った!
「おいてけぼりブルース」ユキムラ。
表題作が、短編かくあるべしみたいな構成でよかった。
好きなのは自分だけじゃないかという疑念が拭えぬリーマンの話。「嬉しい」という言葉を一回ずつ攻と受が別々のシーンで口にするのが巧み。
表題英訳が添えられててstill got the blues。このタイトル付けた人気が利いてるなー!
絵的に家庭教師かなというのは分かるけど、最近見てたジャンルで凄い上手い人がユキムラ氏と知り驚き。意外に気づかないものだ。完全に別名義で活動されてるんだねー。
「真実のキミを捕まえたい 〜of montage〜」鳥ノ海ユミ。
すっごい期待して買いました、かなり独特で面白かった。
とある高校を舞台にした話。青春とは一線画す、非常に観念的な愛についての会話、3コマで終わるセックス、オフビートな話運びが非常に特異。
これクライマックスらへんなんだけどこの淡々さ加減!あと双子兄弟がかわいかった。
「鮫島くんと笹原くん」腰乃。
いやいや、これ鮫島君初めと中盤以降でキャラ変わりすぎやろ…。心情変化描写かもしれないけど、難点。
服の上に描かれたサメのバシャバシャで感情表現ていうのは上手い!あと3連コマが印象的でいい。
こういう話で思うのは、まさに好意の返報性だなーということ、
(飴色パラドックス・夏目イサク)とかもそうだったよね。
1自分を好きになった人を、2好きになる。
「ステイルメイト」青山十三。
実録!擬人化講座が笑った。述…この発想は…金取ってもいいレベル…(いや取ってるんだけど)
メーンの話もデイトレーダーがリーマン・ショックで痛手、というある意味で実録あり。叔父と甥、チェス、素材はよかったけどもっとチェスが話に出てくればよかったかな。
「まさかこれが恋なんて」白桃ノリコ。
白桃ノリコといえば垂れ目!タレ目攻といえば白桃ノリコ!垂れ目好きには大変いいですなー。
「夜中に台所で」せのおあき。
谷川俊太郎かよ!!こういう、文学作品や曲の題名から題をとるってドキドキもんじゃないか。
絵はすっきりと見やすく話もあっさり読みやすかった。
「雪とキス」松尾フク子。
ちょっと古いのも入ってて、ノリに時代を感じた。でも上手い。
けども高校生の考えることはそう変わらないのかな。なかなかどっちも好きといいづらいとことか。かわいいというかかわいらしい。
運動できない大人とスポーツ漫画について
GIANT KILLING、運動神経はないモンテビア山形の佐倉監督。
スポーツの熱さ見てると、どこか自分も準じたいというか殉じたいような気がするの分かるなー、自分でプレーしなくとも。佐倉監督も運動音痴で悔しい思いもしたはずで、それでもこういう、輝ける人生第二部があるという話は好き、達海監督もそうだ、過去があって、今新しい道を自分で開いて歩いてるというところが。それでその道には夢=フットボールがずっとあるっていうのはいいね。もっと大物食い見せてくれ!凡人にだってそれが楽しみ。
梅田阿比「フルセット!」 も、やる気なしバレー部顧問が、生徒の熱意に触れ…、というとこが印象深い。身体弱くて運動できなかった過去を、今取り戻すかのように一生懸命。
大人げないことは大人にしかできない、みたいな台詞があって、なりふり構わぬ姿だって見せられる、もう一度!という姿がいい。スポーツは、「運動のできる」「若者」だけの特権ではないのだ。
(関係ないけど下のコマで、完全にフラグたったコレ!と思ったら全然そんなことはなかった)
夏〜秋口までに読んだ雑誌今更まとめ1
あれーなんかきれいに写ってない…。
久しぶり惣本蒼の読み切り「破壊ドール」。陰気な風でも妙にアッパーなノリとか、中途半端に服が脱げたりとか何も変わってなくて相変わらず面白かった。もっと載ってほしい!!!
新人さん、松本勇祐「幼軍隊」。小っさい子らがかわいい。情にほだされる教官もかわいい!
いがわうみこ「虹の娘」短編連作。これは性別適合手術受ける弟と、兄の話。みんな淡々としてて優しい人々。単行本出るかな、楽しみ。
「ヨイおとめ」高校時代の友人の話。岩岡ヒサエ初めて読んだけど、意外と子供子供してないんだね。ズキュン◇の口がいい。
小池田マヤ「しのぶもぢずり」墓石屋のダンディーおじさんとこに家政婦さんが来る話。読み終わるまでおじさんの名前(信夫)としのぶと掛かってると気づかんかった…。
みいけろむこ「サマーディスコ」いなかむすめの恋の話。相変わらず絵が美麗!
ジャンプスクエアLab.ベテラン勢のお題は「白と黒」だったんだろうか?カラー扉絵三種。
上から助野嘉昭、大賀浅木、天野洋一。
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ジャンプ SQ.Lab (スクエア ラボ) 2011年 08月号 [雑誌]
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