館野とお子「恋は思案のほか」恋は思いもつかない方向へ行くものだ

恋は思案のほか (Dariaコミックス)

恋は思案のほか (Dariaコミックス)

館野とお子「恋は思案のほか」。読んでる方からしたら「思案のど真ん中」。BL。初めて読んだのだけど昔の書影をネットで見ると絵のアップデートっぷりが素晴らしいな。書き込みのないあっさりした絵が雰囲気に合ってる。家政婦は見た的なバイトのつもりで始めた同居でだんだん近づいていく話、人の飾らない優しさに触れて、ひねくれた風な人が気遣い見せるようになるという部分がじわじわと分かってきてちょっと心打たれるな。その「優しくなってきた」ということにその原因の当人が気づくという(でも自分が原因とは思わず)、なんていうの、負のスパイラルならぬ正のスパイラル。

こことか。ひねた人間のほうが自分の気持ちに気づくの早かった所も、そうかもなあと思わせる。

今日のメガネ:もうひとつの収録作品より
 
このメガネが右か左か判らない程に、全体通してセックスシーンがなくてその意味でもあっさり。