梅田阿比「幻仔譚じゃのめ」1巻

幻仔譚じゃのめ (1) (少年チャンピオン・コミックス)

幻仔譚じゃのめ (1) (少年チャンピオン・コミックス)

本屋でジャケ買い梅田阿比(あび。あひかと思った)「幻仔譚じゃのめ」1巻。主人公は中2の女の子、父親の再婚相手と連れ子が蛇の子孫で(ここの下敷きが異類婚「蛇女房」)、体が虫に寄生されてたのを蛇眼パワーで退治してもらうも、退治しそこなって死にかける、でも眼玉借りて嵌めて命をつなぐという話。眼玉を狙う魑魅魍魎との戦いはこれからだ…!的な1巻、続き物なのでこれからどうなるかが見もの。単なる特殊能力系に収まらず古い説話とかとからめてってほしいな。
民話的ホラーが好きな人、純粋な少年少女と妖艶な描写が並立してるのが見たい人、義理のきょうだいが好きな人(この義理の姉弟は今後恋愛に発展しないのどうなのとかよこしまな眼で見ててすいません)にお勧め。


なんと言う説明口調のメール…初っ端からこれでがっくりしたが

母から眼玉を取って蛇の力を使い

虫に取り込まれそうな姉を助ける弟

まで読み進めて、白黒なのに鮮血の色まで見えそうな表現力、眼玉受け渡しの絵の妖しさが素敵と思うに至る。でも表紙で確認したらば血の色は青だったっていうオチ。