報われたいんだ、イシノアヤ「恋などとうに成就してた」

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ヤフーで読んで続きが気になり購入。BL。
ずっと友達でいたいから、告白せずに友人のままで耐えてるいい人というのは、読者に「この人も幸せになってほしい!」という思いを喚起させるよな。幸福なカップルのそばで唇噛んでる人には余計に。これ同級生 (EDGE COMIX)のハラセンに代表されるような当て馬横恋慕ポジション。しかし友人に告白するのって相当大変だね、言って終わりじゃないしこれからも恋人になれなくても友達でい続けたいのだから。ジェネレーションXジェネレーションX―加速された文化のための物語たち (角川文庫)で、核戦争で世界が終わるときに、友人とショッピングモールで買出ししてて、爆風で世界が吹っ飛ぶ一瞬前、友人がキスしてきて「ずっと前からこうしたかったんだ」っていう話中話あるよな。ああいう風に、ぎりぎりにしか言えないのかな。(というか自分は何つう読み方をしているんだ…冷戦時代の無力感とかもっと注目ポイントあるだろーに…)

結局友人には別の恋が成就して(これは別立てで収録)、思いは黙ったまま時がたって、ほかに思ってくれる人(大学の先生)と付き合うという筋。付き合い始めて、

そう率直に言われて、ま まあっ 嫌いではない かな アハハハハッと照れ隠ししてたのがかわいらしい。先生のほうも意外と意地っ張りなところがかわいらしい。大の大人に何を言っているのか。
このコミック、カバー絵とカバー取った本体とまったく構図が同じなんだが、表情が違う。カバー下、優しい目してて、これは感涙モノ。幸せになれてよかったね(´;ω;`)、報われたい欲が報われました。

今日のメガネ

あとの収録作はこのメガネの左官屋師弟の話、メーンの主人公が昔懸想してたほうの友人の話と、幼馴染同士の話。
絵的には、描き分け出来てないとは思わないけど、時々隣り合うコマでまったく同じ顔があって可笑しい。わざとかな。