伊藤悠「シュトヘル」2巻続きが気になる
シュトヘル 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: 伊藤悠
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: コミック
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本屋でもう出てたの発見して、やっほいと小躍りして買ってきたシュトヘル続刊。
仲間の仇を討とうとするシュトヘルと、西夏文字を守りたいユルールと、呉越同舟で成都を目指す。
同行のアイディア出した商人アルファルド。
出奔した弟を追う兄のハラバル。
ユルールを仇をおびき寄せる餌だというシュトヘル。
皇国もそうだったが、こういう一枚絵とか見開きぶち抜きの絵がすごくいいなこの人の絵。
話はどうかというと、転生ものという説明は冒頭しかなく、ほぼ過去のなれそめ話。
SQのインタビューで作者が自覚して語ったように、皇国のストーリーの密度はなく、大雑把な話、よく言えば雄大な展開。
ユルール、シュトヘル、他それぞれの生硬な一人語りが、この雄大な話ともうちょっと馴染んで来ればより面白いと思う。絵は大好き、ちょっと皇国とは変えてあるのがまたいいわァ。
2巻のハイライト、ユルールがシュトヘルの仲間の名を書いてやる。
この後がぐっとくるシーン、死んでも残るというのは本当に力だな、人の言葉や姿かたち、その思いは記憶に語り継がれるうちに変わり磨り減るけど、字はいつまでもその姿とどめるのか、口承文化否定というんではなく、文字の重さは凄いのう。