吉田基已「夏の前日」1、年上のおねえさんもしくは絵描きの憂鬱

夏の前日 1 (アフタヌーンKC)

夏の前日 1 (アフタヌーンKC)

兄妹間の愛を描き切って傑作だった恋風恋風 (5) (イブニングKC)の作者の新刊。単行本待ってました!絵に悩む美大生・青木哲生と年上の着物美人・画廊店長の藍沢晶が、哲生のバイト先の画廊で知り合う。雨ん中傘も差さずに、忘れた傘を持ってきた、ってとこからバタバタと行くとこまで行ってしまうんだけど、しかしまだまだお互いにもどかしいという感じ。
この店長が、年上だけどめっぽう可愛い。


可愛すぎる。これはうらやーまーしーいー。

付き合ったことなかったし童貞だったしで悩み中、「僕は女を想つてる/僕には女がないのです/それで苦労もないのです」と中也とか口ずさんだり若い。美大の4年で、創作とは、絵を描くとは何かについて暗く考えていて、創作の苦しみについては分からんので自分はもっぱら恋愛漫画として読んだ。吉田氏の漫画はいつもどこかちょっと息苦しいところがあるな。陰鬱というか、一つことに思い詰めるというか。そこがいいんだけどね。

店長とは別に、同じ大学で気になってる女の子がいる。この子とも、ひと悶着あるんだろか。

今日のツンデレ:クリスマス、バイトの手伝い

追記:今アマゾンレビューで知ったのだけどこれ繋がってるんだね、これ水の色 銀の月(1) (モーニング KC)と。読んで行く末知りたいようなそれが恐ろしいような。
タイトルはたまの曲から。