ジャンプSQ.19を頭から終わりまでレビュー

ジャンプ SQ.19 (エスキューイチキュー) 2010年 06月号 [雑誌]

ジャンプ SQ.19 (エスキューイチキュー) 2010年 06月号 [雑誌]

ジャンプSQの姉妹版、ジャンプSQ.19。季刊。色々盛りだくさんで中々面白かった!レビューというか粗筋と一文感想メモ。SQからの出張組は除く。

漫画化志望の女の子の元に未来からのファンが。コピーロボットとか造形が色々はっちゃけていますな…。☆☆

  • 1/11 じゅういちぶんのいち」中村尚儁 ガリ勉のつもりでも本当はサッカー好きな中学男子のところにサッカー上手い女の子が。序盤からオチが読めた、作者の名前なかむら・たかとしが読めなかった。☆
  • 「モテ虫王者カブトキング」尾玉なみえ カブトムシの子が蝶や蝿やゴキブリと戯れる話。キモし。☆
  • 帝一の國古屋兎丸

舞台は戦後の一高的学校、いずれ一国の長になって国を作るという野心満々な少年、手始めに生徒会長会に入ろうとする。三島風味、こういう笑いが全くないところが作者の怖いとこなんだよなー。☆☆

紀元前52年、ガリア遠征してる非道いローマ軍に反旗を翻したヴェルチンジェトリクス、タラニスという名の部族の長の息子を救う。うわーい古代ローマじゃ!タイトルがアグリッパということはあれがあれなのであろうか(?)これは面白そう、誇りを懸ける格好良さはいつの時代も普遍。☆☆☆

  • 「ひまスペ兎!(≧ω≦)」中島諭宇樹 恒星間貨物船のクルーの4人の少女が長旅を暇つぶし。コリオリの力について勉強した。☆
  • 「となりのランドセルw」宮下未紀 お隣さんはホステスと小学生!気になるあの子にも誤解され…。てらいないというかひねりのないというか、ハーレム展開だな。☆
  • 「若きウツマルの悩み」三上骨丸 ニートが漫画家目指す!心意気だけはあるけどご託を並べるばかりっていうのはアオイホノオみたいなもんかな。☆
  • 「地球侵略!コルレニオスコルレオニス*1木村聡

異星からやってきた王子が侵略をしようとしてぐだぐだと果たせないのは地球への愛ゆえかドーナツ屋のあの娘のせいか?これ凄い良い、メカラブコメ、話は上手いし細かいツッコミの字も面白い、オチまで決まって素晴らしい。こんな逸材を知らずにいたとは…。木村聡か、よーし覚えた!☆☆☆☆

  • 「喜劇のヒロイン!」新里友基 人気アイドルと演劇部部長が演技で対決!ギャグ漫画の割にはあんまり面白さが足りないか、頑張れ。☆
  • 「ドット・インベーダー」佐々木ミノル 読切。侵略者インベーダーへの抗体持つ主人公がヒロインを守る!性格的に結構ひどいヒロインだな、ドット絵設定は銀魂のたまで見たような。☆
  • 「グラス☆マジック」子安秀明原作、山本ヤマト作画 読切。あの真面目な生徒会長が実は!?話があってないようなもので絵を楽しむ漫画。☆
  • 「A HARD DAY'S RUN」賀来ゆうじ 読切。友達との約束のために走る主人公がなぜか命を狙われる!その理由に口あんぐり。三輪士郎を彷彿させるような絵。☆
  • 「山吹色の時計台」藤虹大和

読切。時計台を守る孤独な男の元にやってきた少女は時計の精。情愛とは、人との絆とは?この号の中で一番心に来る作品だった、絵も5頭身ぐらいの愛嬌ある絵柄、しかしときどき伊藤悠の皇国の直衛にソックリなコマがあるような。☆☆

  • 「ゼーンの騎士」相羽紀行 読切。ゼーン騎士団の採用試験を受けることになった急拵えの二人組。二人とも女の子かと思っていた!☆
  • 咲耶丸」津緒文明 読切。嫡男として育てられた女剣士、弟が生まれて廃嫡、周りが黙っちゃおかないという話。気風のいい姫様で爽やか。☆
  • 血界戦線―世界と世界のゲーム―」内藤泰弘

元ニューヨークだったヘルサレムズ・ロットで暗躍する秘密結社ライブラの面々、今回はクラウスがプロスフェアーなるボードゲームで勝負。いやはや内藤泰弘はやはり素晴らしいの一言、このアパートメントから見下ろす景色の見開き一枚の美しさといったら。ジャンプ単行本サイズになってしまうの惜しいなー。小粋?な台詞回しやらクラウスの毎回のお堅い名言集も素晴らしい。☆☆☆☆☆


という訳で590円で満足の一冊。関係ないが載ってる写真見る限りでは、地獄のミサワ先生は風貌が自身の絵とよく似てるな…。似姿ってことか?明日ジャンBANG!に出るのだそうな。あとプロスフェアーの綴りをつらつら考えていた、prosphererとか?やってみたい遊びだ。

*1:失礼しました…corleonis=ラテン語で獅子の心臓=レグルス(しし座アルファ星)という意味だって、へぇ〜